MCA 1360

MCA 1360 は、サンゴバンが提供する極めて高い耐摩耗性と靭性を備えたアルミナジルコニア系の研磨砥粒です。微細な一次コランダムとアルミナ・ジルコニアの結晶構造から構成されており、ジルコンサンドとアルミナを1950℃の高温で融合する独自の製造プロセスによって生み出されます。この技術により、非常に硬く、破砕しにくい粒子が形成され、研磨材業界の中でも最も耐久性に優れたブラストメディアのひとつとして高く評価されています。

MCA 1360 は従来の研磨砥粒と比較して圧倒的に長寿命であり、精密な表面処理が求められる用途に最適です。主な使用例として、タービンブレードやジェットエンジン部品のセラミックコーティング前処理、整形外科用インプラントの表面加工、橋梁や船体の産業用ブラスト洗浄などが挙げられます。硬度と靭性のバランスに優れているため、加工効率と品質の両面で大きなメリットを提供します。

当製品の特長として、優れた耐久性により研磨砥粒の消費量が減少し、廃棄物の削減にも貢献します。粒子の破砕速度が遅いため粉塵の発生も抑えられ、作業環境の改善につながります。また粒子形状と硬度の最適化により、加工対象物への埋没が少なく表面へのストレスも軽減されます。これによりブラスト工程の時間が短縮され、設備のダウンタイムも減少します。

さらに、必要な表面特性の迅速な形成が可能となり、追加投資なしで生産性と処理能力の向上が実現します。部品あたりの作業時間と人件費が削減され、最終的には製品単位あたりの総コストも低減されます。

当社の高性能研磨砥粒を使用することで、ブラスト加工における生産性と砥粒寿命の両面で最高のパフォーマンスを実現できます。