MA88

MA88 は、サンゴバンの中国工場にて、日本の技術を活用して製造された単結晶アルミナ砥粒です。高純度の酸化アルミニウムと特殊合金を電気融解することで生産され、各粒子が単結晶で構成されているため、鋭く強固なエッジを持ち、ボンド砥粒として成形された際には優れた結合性と切削性能を発揮します。

MA88 は旧ノートンが特許を取得した 32A タイプ砥粒を改良した製品であり、製造工程から硫黄を排除することで環境負荷を低減した次世代型のクールカットアルミナ砥粒です。主に航空宇宙、自動車、切削工具業界で使用されており、高硬度工具鋼の精密研削から一般的な研削、切断ホイールまで幅広い用途に対応します。特に高性能な薄型ホイール向け砥粒としても注目されています。

MA88 は、高硬度と独自の微細構造により耐久性のある多数の切削エッジを形成し、ホワイトヒューズドアルミナ ( WFA ) やクロム添加アルミナと比較して、研削性能が大幅に向上します。また Cerpass XTL などのセラミック砥粒とのブレンドにも最適であり、ビトリファイドボンドおよびレジンボンド用途の両方で高い評価を得ています。さらに、MA88K では独自技術により靭性と切削速度が強化され、研削効率が飛躍的に向上しています。